特集記事「注目!行動ターゲティング広告」 ㈱マイクロアド 事業戦略室 野口航
技術評論社『Web Site Expert』#20に寄稿
これまで説明してきたサーチリターゲティングやリターゲティングは、一旦は自社のサイトを訪問したユーザーへ配信する広告でした。これだけでは絶対数に限りがあるため、見込み顧客のサイト訪問を増やす必要があります。その際に有用なのがビヘイビアターゲティングです。
ビヘイビアターゲティングはユーザーの過去のWeb行動履歴から興味・関心を推測して広告を配信するものです。
前述の通り、例えばパリ旅行へ行くユーザーがいきなり「格安航空券 パリ」と検索するケースは多くありません。多くのユーザーは下記のようなパターンではないでしょうか。
・テレビでパリの特集を観て行きたくなり、パリに関するWebページを閲覧
・以前からパリに行きたかったが、予定や予算面でも条件が整ったのでパリについて調べている
・どうしても海外旅行に行きたいので、海外旅行サイトを閲覧している
・休暇が近くなってきたので、様々な国の観光情報を閲覧している など
こうしたユーザーは、まさにビヘイビアターゲティングで狙うことのできるユーザーなのです。とかく商品金額の大きい不動産・自動車・旅行などでは十分下調べや比較検討をしてから決意するはずです。これらの情報収集でのあしあとを利用してターゲティングを行うことができるのがビヘイビアターゲティングなのです。
SEMが検索している瞬間にアプローチするのに対して、行動ターゲティングは過去の情報収集や比較検討などの期間の行動を基にアプローチするのです。
ここ数年間、SEOやリスティング広告などのSEMが非常に注目されてきましたが、競争の激化などもあり、Search部分を最適化するだけでは足りない時代になっています。常にユーザー行動をAISAS全体で考え、ウェブサイト設計とプロモーションを含めた全体のパフォーマンスを上げなければならない時代になっています。

